曲を作りたいけれど、専門的な作曲ソフトを持っていない。頭の中に浮かんだメロディを、すぐに形にして残しておきたい。そんなニーズは、今ではブラウザ上で手軽に実現できるようになっています。作曲サイトは、初心者向けの簡単なメロディ作成から、クラウド楽譜作成、オンライン編曲、AI作曲、共同制作まで、幅広い用途に対応しています。
ただし、作曲サイトといっても種類はさまざまです。五線譜の作成に特化したツールもあれば、ブラウザ上で使えるDAWのようなサービス、AIを使ってメロディや曲の土台を生成できるサイトもあります。この記事では、2026年時点で使いやすい作曲サイトを10個ピックアップし、用途別にわかりやすく紹介します。

要点まとめ:作曲サイトは目的別に選ぶ
作曲サイトを選ぶときは、まず「楽譜を作りたいのか」「完成した音源を作りたいのか」「AIで曲の土台を作りたいのか」を決めるのが大切です。
| 目的 | おすすめの作曲サイト | 選ぶポイント |
|---|---|---|
| 楽譜を作りたい | Noteflight、Flat.io、MuseScore Studio | 五線譜、MusicXML、印刷、共有 |
| AIで曲の土台を作りたい | MusicSeed、ChordChord | アイデア生成、メロディ、コード進行 |
| 完成した音源を作りたい | BandLab、Soundtrap、Soundation | 録音、編曲、ミックス、ループ素材 |
| 共同制作したい | Flat.io、BandLab、Soundtrap | リアルタイム共同編集、クラウド保存 |
| コード進行から作りたい | Hookpad、ChordChord | コード、メロディ、音楽理論の補助 |
| 電子音楽を作りたい | Audiotool、Soundation | シンセ、サンプラー、エフェクト |
まだ自分の創作スタイルが決まっていない場合は、まず1〜2個の無料ツールを試してみるのがおすすめです。「楽譜を書きたい」のか、「完成した音源を作りたい」のかを触りながら確認すると、自分に合う作曲サイトを選びやすくなります。
作曲サイト10選の比較表のまとめ
ここでは、用途別に使いやすい作曲サイトを比較しています。楽譜作成、AI作曲、クラウドDAWなど、それぞれ得意分野が異なるため、自分の目的に合ったツールを選ぶことが重要です。初心者はまず無料で試せるサービスから始め、使いながら自分に合う作曲スタイルを見つけていきましょう。
| 作曲サイト | 得意なこと | 向いている人 | 注意点 | おすすめ度 |
| Noteflight | クラウド楽譜作成、譜面レイアウト | 学生、教師、伝統的な作曲を学びたい人 | 音源制作やミックスには不向き | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| MusicSeed | AI作曲、楽曲生成、音声・MIDI関連ツール | AIで作曲を効率化したい人 | 本格的な譜面編集は記譜ツールと併用するとよい | ⭐⭐⭐⭐⭐ |
| Flat.io | 共同楽譜作成、教育現場での活用 | 音楽教師、クラスやチームで制作する人 | 音源制作より楽譜編集向き | ⭐⭐⭐⭐☆ |
| Soundtrap | クラウドDAW、録音、ミックス | 初心者から中級者の音楽制作者 | 譜面作成には向かない | ⭐⭐⭐⭐☆ |
| BandLab | 無料クラウドDAW、AI補助機能 | 無料で長く使いたいクリエイター | 楽譜より音源制作向き | ⭐⭐⭐⭐☆ |
| Hookpad | コード進行、メロディ作成補助 | ソングライター、編曲初心者 | 完成音源制作には別ツールが必要 | ⭐⭐⭐⭐☆ |
| MuseScore Studio | 無料楽譜作成、MusicXML/MIDI連携 | 楽譜を作成・印刷したい人 | ブラウザ完結ではなくデスクトップ中心 | ⭐⭐⭐⭐☆ |
| Soundation | クラウド音楽制作、ループ素材 | 編曲やビート制作をしたい中級者 | 楽譜作成には不向き | ⭐⭐⭐☆☆ |
| ChordChord | コード進行の自動生成 | 作曲初心者、アイデアが欲しい人 | 深い編集には他ツールが必要 | ⭐⭐⭐☆☆ |
| Audiotool | ブラウザ上での電子音楽制作 | 電子音楽やシンセ制作が好きな人 | 初心者にはやや専門的 | ⭐⭐⭐☆☆ |
全体的に見ると、標準的な楽譜を作りたい人には Noteflight、Flat.io、MuseScore Studio が向いています。一方で、完成した音源やAIを使った作曲を重視するなら、MusicSeed、BandLab、Soundtrap のほうが使いやすいでしょう。
10個の作曲サイトを詳しく紹介
ここでは、用途や特徴の異なる10個の作曲サイトを詳しく紹介します。楽譜作成、AI作曲、クラウドDAW、コード進行補助など、それぞれの強みや向いているユーザーを整理しながら、自分に合ったツールを見つけやすく解説していきます。
1. Noteflight
Noteflightは、長く使われているクラウド型の楽譜作成ツールです。ブラウザ上で楽譜を作成、再生、共有できるため、音楽学生や教師にも使いやすいサービスです。
できること
ブラウザ上で楽譜を作成、編集、再生、共有できます。MusicXMLやMIDIのインポート、PDFや音声ファイルなどのエクスポートにも対応しているため、他の楽譜ソフトや授業用資料との連携もしやすいです。
メリット
インターフェースが安定しており、楽譜のレイアウトも比較的きれいに整えられます。標準的な五線譜を作りたい場合に使いやすいツールです。クラウド型なので、ブラウザから作業を続けやすい点も便利です。
向いている人
音楽学生、音楽教師、伝統的な楽譜作成を学びたい人。ピアノ曲、合唱曲、吹奏楽、アンサンブル譜などを作りたい人にも向いています。
注意点
Noteflightは楽譜作成に強い一方で、録音、ミックス、ループ素材を使った編曲には向いていません。完成した音源を作りたい場合は、Soundtrap、BandLab、Soundation などのDAW系ツールと併用するとよいでしょう。
まとめ
最終的に「印刷できるきれいな楽譜」や「授業で使える譜面」を作りたいなら、Noteflightは堅実な選択肢です。
2. MusicSeed
MusicSeedは、AIによる楽曲生成と音楽制作ワークフローを組み合わせた作曲プラットフォームです。テキスト、歌詞、音声をもとに音楽を作成でき、さらにMIDI変換やボーカル分離などの関連ツールも利用できます。
できること
AIを使ってメロディ、編曲、楽曲の土台をすばやく生成できます。音声をMIDIに変換したり、生成した音源をさらに編集したりすることで、作曲の出発点を作りやすくなります。
メリット
ゼロから楽譜を書き始める必要がなく、まずAIでラフな曲の形を作ってから、後で細かく調整できます。ジャンル別の生成入口も用意されているため、作りたい曲調を選びやすい点も便利です。
たとえば、歌詞から楽曲の草稿を作り、気に入ったメロディを音声からMIDIに変換して、後からDAWで編集するような使い方ができます。作曲の最初のアイデア出しから、音源素材の整理までつなげやすいのが特徴です。
向いている人
AIを使って作曲のアイデア出しを効率化したい人。白紙から始めるのが苦手な人。生成した曲をもとにさらに編集したいクリエイター。歌詞、鼻歌、音声素材を曲作りに活用したい人。
注意点
MusicSeedはAI生成や音声処理に向いていますが、正式な五線譜の細かいレイアウトや印刷譜面を作る用途では、Noteflight、Flat.io、MuseScore Studio のような記譜ツールと併用するとより使いやすくなります。
まとめ
白紙の状態から作り始めるのが苦手な人や、「まず1つの案を作ってから直したい」という人にとって、MusicSeedは作曲のハードルを下げてくれるツールです。
3. Flat.io
Flat.ioは、複数人でのリアルタイム共同編集に強いオンライン楽譜作成サービスです。教育現場で使われることも多く、クラスやチームでの作曲・編曲に向いています。
できること
複数人で同じ楽譜を同時に編集できます。楽譜を共有したり、埋め込んだり、オンライン上で共同作業を進めたりできます。教育向けプランでは、授業や課題管理に使いやすい機能も用意されています。
メリット
共同編集がスムーズで、離れた場所にいるメンバーとも同じ譜面を見ながら作業できます。Google Docs のような感覚で譜面を共有できるため、楽団、クラス、作曲チームでのアレンジ作業にも使いやすいです。
向いている人
音楽教師、学生グループ、リモートで編曲作業を進めたいチーム。合唱、吹奏楽、アンサンブルの譜面を共同で作る場合にも便利です。
注意点
Flat.ioは楽譜共同編集に強い一方で、本格的な録音やミックス、音源制作には向いていません。音源制作まで行いたい場合は、BandLabやSoundtrapと組み合わせるとよいでしょう。
まとめ
1人ではなく複数人で曲を作るなら、Flat.ioの共同編集機能はとても実用的です。
4. Soundtrap
Soundtrapは、ブラウザ上で使えるクラウド型DAWです。録音、ミックス、ループ素材の活用、バーチャル楽器、共同制作など、オンライン上で音楽制作を進められます。
できること
ボーカルや楽器を録音し、ループ素材を追加しながら、オンライン上で編曲やミックスができます。クラウド保存に対応しているため、作業を途中で止めても続きから再開しやすいです。
メリット
画面がわかりやすく、初心者でも扱いやすい設計です。最初は簡単な録音やループ素材から始めて、少しずつ本格的な音楽制作に慣れていけます。共同制作にも対応しているため、離れた場所にいるメンバーと一緒に曲を作ることもできます。
向いている人
作曲や録音を学びながら、将来的に本格的な音楽制作にも挑戦したい人。歌、Podcast、BGM、ループ素材を使った楽曲制作を始めたい人に向いています。
注意点
Soundtrapは音源制作向けのツールなので、五線譜をきれいに作成・印刷したい場合には向いていません。楽譜が必要な場合は、NoteflightやFlat.ioなどを併用するとよいでしょう。
まとめ
初心者から中級者へステップアップしたい人にとって、Soundtrapは学習しやすいクラウドDAWです。
5. BandLab
BandLabは、無料で使えるクラウド型DAWです。多重録音、ミックス、マスタリングに加えて、SongStarterのようなAI補助機能も利用できます。
できること
ブラウザやスマホから多トラック録音、ミックス、マスタリングができます。SongStarterを使えば、曲のアイデアやビート、メロディの土台を作ることもできます。クラウド保存や共同制作にも対応しています。
メリット
無料で使える機能が多く、ブラウザ版とモバイル版の両方に対応しています。コミュニティも活発で、音楽制作を継続しやすい環境があります。費用を抑えながら作曲、録音、ミックスを学びたい人に向いています。
向いている人
予算をかけずに作曲や編曲を練習したい人。無料で長く使えるオンライン作曲ツールを探している人。スマホでも制作したい人。
注意点
BandLabは音源制作に強い一方で、正式な楽譜作成や細かい譜面レイアウトには向いていません。また、ループや素材を使う場合は、利用条件を確認しておくと安心です。
まとめ
「無料で機能が充実している作曲サイト」を探しているなら、BandLabはかなり有力な候補です。
6. Hookpad
Hookpadは、Hooktheoryが提供するメロディとコード進行の作成補助ツールです。音楽理論に慣れていない人でも、コードやメロディの関係を視覚的に理解しながら作曲できます。
できること
クリック操作でコード進行を作り、その上にメロディを追加できます。コードのつながりを視覚的に確認しながら曲の流れを組み立てられます。音楽理論に基づいたコード候補やメロディの考え方を確認しながら作曲できます。
メリット
コード進行の候補がわかりやすく、耳に自然な響きの組み合わせを探しやすいです。音楽理論を学びながら作曲したい人にも向いています。ポップス、ロック、シンガーソングライター系の曲作りにも使いやすいです。
向いている人
ソングライター、作曲初心者、コード進行や和声の基本を学びたい人。歌メロとコードの関係を理解したい人。
注意点
Hookpadは作曲補助には便利ですが、完成音源の録音、ミックス、マスタリングまで行うツールではありません。作ったコードやメロディをもとに、DAWやAI作曲ツールで仕上げるとよいでしょう。
まとめ
コード理論に自信がない人でも、Hookpadなら視覚的に理解しながら曲作りを始められます。
7. MuseScore Studio
MuseScore Studioは、無料で使える楽譜作成ソフトとして有名です。MuseScore.comには大きな楽譜共有コミュニティもあり、参考楽譜を探したり、自分の作品を公開したりできます。
できること
ゼロから楽譜を作成し、再生、印刷、編集できます。MIDIキーボード入力やMusicXML、MIDIなどの形式にも対応しているため、他の記譜ソフトやDAWとの連携にも使いやすいです。
メリット
無料で使える範囲が広く、楽譜作成機能も充実しています。クラシック、吹奏楽、合唱、ピアノ曲、アンサンブル譜など、正式な譜面を作りたい人にとって実用的です。
向いている人
無料の楽譜作成ツールを使いたい人。楽譜を印刷したい人。MusicXMLやMIDIで他のソフトと連携したい人。
注意点
MuseScore Studioはデスクトップソフトが中心なので、「完全にブラウザだけで作曲したい」という人には Noteflight や Flat.io のほうが合う場合があります。
まとめ
予算を最優先するなら、MuseScore Studioは無料楽譜作成ツールとして非常に使いやすい選択肢です。
8. Soundation
Soundationは、ブラウザ上で使えるクラウド音楽制作プラットフォームです。豊富な音色ライブラリやループ素材を使いながら、完成度の高い編曲を作れます。
できること
多トラック編曲、録音、MIDI編集、ミックス、ループ素材の組み合わせができます。バーチャル楽器やエフェクトも使えるため、ブラウザ上で本格的な音源制作に近い作業ができます。
メリット
音色やループ素材が豊富で、単音から作り込むよりも、素材を組み合わせて曲を作りたい人に向いています。ビート制作、EDM、ポップス、BGM制作などにも使いやすいです。
向いている人
完成度の高い編曲を作りたい中級者。ループ素材を活用して制作したい人。ブラウザ上でDAWに近い作業をしたい人。
注意点
Soundationは音源制作向きであり、五線譜の作成には向いていません。また、初心者がすべての機能を使いこなすには少し慣れが必要です。
まとめ
ループ素材を使って効率よく編曲を組み立てたい人には、Soundationの素材ライブラリが役立ちます。
9. ChordChord
ChordChordは、コード進行の自動生成に特化した作曲支援サイトです。作曲の最初の一歩や、アイデアが出ないときの補助ツールとして使いやすいです。
できること
コード進行、メロディの方向性、簡単なドラムパターンなどを自動生成できます。曲の骨組みを短時間で作るのに向いています。
メリット
操作がシンプルで、短時間で複数のコード進行を試せます。作曲の最初のアイデアを作るときに便利です。コード理論に自信がない人でも、出発点を作りやすくなります。
向いている人
作曲初心者、コード進行が思いつかない人、曲作りのきっかけが欲しい人。歌詞やメロディの前に、まず和音の流れを決めたい人。
注意点
ChordChordだけで完成度の高い音源を作るというより、作曲の出発点を作るためのツールです。生成したコード進行を、DAWやAI作曲ツールに持ち込んで発展させると使いやすくなります。
まとめ
どのコードから始めればいいかわからないとき、ChordChordはすぐに使える出発点を作ってくれます。
10. Audiotool
Audiotoolは、ブラウザ上で動作する電子音楽制作プラットフォームです。モジュラーシンセのような操作感があり、電子音楽制作に特化した雰囲気があります。
できること
仮想シンセサイザー、サンプラー、ミキサー、エフェクトなどのモジュールを使って、オンライン上で電子音楽を制作・共有できます。ブラウザ上でDAWのように制作でき、リアルタイム共同制作にも対応しています。
メリット
電子音楽制作の感覚をブラウザ上で体験でき、細かい音作りを楽しみたい人に向いています。シンセ、ビート、サウンドデザインに興味がある人には面白いツールです。
向いている人
電子音楽が好きな人。シンセサイザーやモジュラー的な制作方法を試したい人。ブラウザ上で音作りを深く楽しみたい人。
注意点
一般的な作曲初心者にはやや専門的に感じられる場合があります。五線譜や歌メロ作成よりも、電子音楽やビート制作に関心がある人向けです。
まとめ
電子音楽寄りの作曲をしたいなら、Audiotoolは一般的な作曲サイトよりも専門性を感じられるツールです。
初心者向けガイド:3ステップで初めてのオンライン作曲を始める方法
作曲サイトをまだ使ったことがない場合、最初から「どれが一番いいのか」と悩みすぎる必要はありません。オンライン作曲ツールには、楽譜作成に特化したもの、DAWのように音源制作ができるもの、AIを活用してアイデア出しをサポートしてくれるものなど、さまざまな種類があります。
まずは次の3ステップで試してみると、自分に合う方向性が見えてきます。
| ステップ | やること | 目的 |
| ステップ1 | 楽譜を作りたいのか、音源を作りたいのかを決める | ツールのタイプを絞る |
| ステップ2 | 白紙から始めず、コードやAI草稿を使う | 最初のアイデアを作りやすくする |
| ステップ3 | MIDIやMusicXMLで保存しておく | 後から別ツールで編集しやすくする |
ステップ1:楽譜を作りたいのか、音源を作りたいのかを決める
最初に考えたいのは、「何を作りたいのか」です。吹奏楽やピアノ曲の譜面を作成したい場合は、NoteflightやMuseScore Studioのような記譜ソフト系サービスが向いています。一方で、ポップスやEDM、BGMなどを実際に聴ける形で制作したい場合は、BandLabやMusicSeedのような音源制作機能を備えたサービスがおすすめです。
また、「作曲を学びたい」のか、「とりあえず曲を完成させたい」のかによっても選ぶべきツールは変わります。目的を明確にしておくことで、必要以上に多くのサービスを試す手間を減らせます。
ステップ2:白紙から始めず、コードやAI草稿を使う
初心者が最もつまずきやすいのは、「何から始めればいいかわからない」という状態です。最初からゼロからメロディやコード進行を考える必要はありません。
ChordChordを使えば数クリックでコード進行を生成でき、曲の骨組みを簡単に作れます。Hookpadを使えば、コードとメロディの関係を視覚的に確認しながら、音楽理論を学びつつ作曲できます。MusicSeedのようなAI作曲ツールを利用すれば、ジャンルや雰囲気を指定するだけで楽曲のラフ案を作成できます。
最初から完璧なオリジナル作品を目指すよりも、「まず1曲完成させる」ことを目標にすると継続しやすくなります。
ステップ3:MIDIやMusicXMLで保存しておく
最初の曲ができたら、できるだけMIDIやMusicXML形式で書き出して保存しておきましょう。これらの形式は多くの作曲ソフトやオンラインサービスで利用できるため、後から別のツールへ移行するときにも便利です。
たとえば、オンラインで作った曲を将来的にCubase、Logic Pro、FL Studioなどの本格的なDAWで編集したくなった場合でも、MIDIデータがあればスムーズに引き継げます。MusicXML形式なら楽譜情報を保持したまま他の記譜ソフトへ移せるため、編曲や印刷にも役立ちます。
クラウド保存機能があるサービスを利用している場合でも、定期的にローカルへバックアップを取っておくと安心です。誤操作やサービス変更によるデータ消失リスクを減らせます。
ガイド後に見る:目的別おすすめ作曲サイト
初心者向けガイドで方向性が見えてきたら、次は目的別にツールを選びましょう。ここでは、作曲の進め方に合わせておすすめの作曲サイトを整理します。
| 目的 | まず試したいツール | 理由 |
| 楽譜を書きたい | Noteflight、MuseScore Studio | 五線譜作成、印刷、MusicXML連携に向いている |
| 共同で譜面を作りたい | Flat.io | リアルタイム共同編集に強い |
| AIで曲の草稿を作りたい | MusicSeed | テキストや歌詞から曲の土台を作りやすい |
| コード進行から始めたい | Hookpad、ChordChord | コードとメロディの出発点を作りやすい |
| 録音やミックスまでしたい | BandLab、Soundtrap | クラウドDAWとして使いやすい |
| ループ素材で編曲したい | Soundation | 音色やループ素材が豊富 |
| 電子音楽を作りたい | Audiotool | シンセやモジュールを使った制作に向いている |
このように整理すると、作曲サイト選びはかなりシンプルになります。譜面を残したい人は記譜系ツール、音源を作りたい人はDAW系ツール、白紙から始めるのが苦手な人はAI作曲やコード進行ツールを選ぶとよいでしょう。
自分に合う作曲サイトの選び方
作曲サイトを選ぶときは、次のポイントを確認すると判断しやすくなります。
1. どこから作り始めたいか
白紙の楽譜から作りたいのか、AIで草稿を作ってから修正したいのかで、選ぶツールは変わります。楽譜から始めるなら Noteflight や MuseScore Studio、AIで出発点を作るなら MusicSeed や ChordChord が使いやすいでしょう。
2. 共同制作が必要か
1人で作るなら多くのツールで問題ありませんが、複数人で同時に編集したい場合は、Flat.io、BandLab、Soundtrap のようなクラウド共同制作に強いサービスが便利です。
3. 最終的な出力形式は何か
標準的な楽譜が必要なら、記譜ツールを選びましょう。完成した音源やBGMを作りたいなら、Soundtrap、BandLab、Soundation のようなDAW系ツールが向いています。別ツールへ移行する可能性がある場合は、MIDIやMusicXMLへの対応も確認すると安心です。
4. 無料で使いたいか、有料機能も使うか
まず無料で試したい場合は、BandLabやMuseScore Studioが始めやすい選択肢です。より高度な機能や商用利用を考える場合は、各サービスの有料プランやライセンス条件も確認しておきましょう。
5. 学習にどれくらい時間をかけられるか
本格的な楽譜作成やDAW操作には、ある程度の学習時間が必要です。すぐに結果を出したい場合は、AI生成、コード進行生成、テンプレート、ループ素材を活用できるツールから始めると負担が少なくなります。
効率を重視し、まず曲の土台を作ってから細かく直したい場合は、MusicSeedのようなAI作曲サイトが便利です。一方で、正式な譜面作成を重視するなら、Noteflight、Flat.io、MuseScore Studioのほうが目的に合っています。
作曲サイトを使うときのコツ
作曲サイトを使うときは、最初から完璧な曲を作ろうとしないことが大切です。以下のポイントを意識すると、作業が進めやすくなります。
- まず作品の用途を決めましょう。練習用、授業用、SNS投稿用、商用利用など、目的によって選ぶツールが変わります。
- 白紙の画面から無理にメロディを考えず、ChordChordやAI作曲ツールでコード進行やラフ案を作ってから編集すると進めやすくなります。
- 複数人で作曲する場合は、リアルタイム共同編集に対応したツールを選ぶと、ファイルの受け渡しによるバージョン混乱を防げます。
- Soundationのようなループ素材ライブラリを活用すると、編曲の土台を短時間で作れます。
- 完成後は、MIDIやMusicXML形式でバックアップしておくと、後から別のソフトで編集しやすくなります。
- 商用利用を考えている場合は、使用した素材、ループ、AI生成音源のライセンス条件を確認しておきましょう。
作曲サイトの主なタイプ
作曲サイトを比較する前に、まずタイプの違いを理解しておくと選びやすくなります。
| タイプ | できること | 向いている人 |
| 楽譜作成サイト | 五線譜の入力、再生、印刷、共有 | 学生、教師、楽譜を残したい人 |
| クラウドDAW | 録音、編曲、ミックス、ループ素材の活用 | 歌やBGMを音源として作りたい人 |
| AI作曲サイト | テキストや歌詞から曲の草稿を生成 | 白紙から作るのが苦手な人 |
| コード進行ツール | コード、メロディ、和声の補助 | 作曲初心者、ソングライター |
| 電子音楽制作サイト | シンセ、サンプラー、ビート制作 | EDM、シンセ、実験的な音楽が好きな人 |
同じ「作曲サイト」でも、目的が違えば選ぶべきツールは変わります。たとえば、ピアノ曲の譜面をきれいに印刷したい人にとっては Noteflight や MuseScore Studio が便利です。一方で、動画用BGMや歌入りデモを作りたい人には、BandLab や MusicSeed のほうが使いやすい場合があります。
まとめ
作曲サイトの選び方は、あなたの創作スタイルと最終目標によって変わります。伝統的な楽譜作成を重視するなら、五線譜の作成や印刷に対応した記譜系ツールが向いています。効率よく曲のアイデアを作りたい場合や、AIを活用したい場合は、楽曲生成や作曲支援機能を備えたサービスが使いやすいでしょう。チームで制作するなら、リアルタイム共同編集に対応しているかも重要な判断基準になります。
まずは「楽譜を書きたいのか」「完成した編曲音源を作りたいのか」を明確にしましょう。そのうえで、予算、共同制作の有無、使いたい出力形式を考えながら、自分の目的に合った作曲サイトを1〜2個選び、実際に使いながら比較してみるのがおすすめです。
